2012年4月12日木曜日

逆算

大学の授業は朝9時に始まる。

社会的には早いか遅いかは別にして、小学校の教員をやっていた同居人にとって、それはすでに授業時間中な時刻である。

小学校の始業は8時半、だから8時過ぎには職員朝礼がある。
小学校の開門は7時半であるから、その時間には子どもがやってくる。お天気が良ければ校庭で遊ぶし、飼育当番や花壇当番もあったりする。職員朝礼までの間、子どもの相手をする。
授業の準備が必要なら、子どもが来る前の時間にやらなくてはならない。7時半頃に作業を終えるために逆算して出勤する。守衛さんにカギを開けてもらって、こっそりと授業の準備をするのである。だから、遅くて7時、早くて6時半などという時間に出校していた。
その時間に出校するために、家を出るのが5時とか5時半、冬ならまだ星の出ている時間、車のフロントガラスが凍っていて、やかんのお湯をかけて出かける。
給食室が工事中で、弁当を作らねばならなかった年があった。こちらの起床時間は4時、4時半である。新聞はまだ配達されていない。

相方の仕事を予め検討してから同居人にすべきだったと後悔した。

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