2012年4月11日水曜日

大学の授業は朝9時に始まる。

…のだが、甘い態度を取っていると、遅刻が続出する。授業が始まってから5分、10分した頃にぼちぼち、30分過ぎた頃に入ってきて「遅刻しました」と話の腰を折りに来る。ときどき大きな顔で遅刻をする学生がいたりする。遅刻をするのは学生の特権だと思っているかのようである。

何分までが遅刻という認識なのか、ということについては大学の授業のルールがあったり、授業ごとのお約束があったりするが、基本的には実習授業では前提講義を先にしてその後作業に取りかかるという段取りになるので、遅刻をすると前提講義なしの作業をすることになってしまう。
前提講義では何を話すかというと、課題についての目的やルール、作業の段取り、本日の日程など、実習の心得、みたいなものである。遅刻をすると、そこいらへんがすっとばされるので、何のために、どのように、実習をするのかが分からないまま、五里霧中な作業をすることになる。
遅刻をしたからといって、前提講義を何度も繰り返すことはない。最初から出席している学生は、何度も前提講義を聞く羽目になり、実習時間が減ってしまう。
定刻に遅刻者が多いので、ある程度の人数が揃ったら授業を始めようとすることがある。本人は5分の遅刻のつもりだろうが、20人クラスの他の19人×5分、他人の時間延べ95分を浪費していることになる。もちろん、授業時間内は物理的に短くなる。指定時間に終わる設定で組まれた実習が終わらない。
フィルム現像の実習などでは、完全暗室に30分前後「缶詰」になる。作業開始時にそこにいなければならない。途中で入室して途中から作業を始めるわけにはいかない。遅刻したら当日の作業は皆無となる。結局損をするのは自分である。

だから、授業の開始時には遅刻をせずに来なさい、というのが実習授業のルールである。
小学校や中学校では8時半には朝礼やホームルームがあったはずなので、9時に学校に来るというのは楽勝なハズなのだが、大学になると「朝寝坊をしました」が増えるのはなぜだろう。

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