2015年1月30日金曜日

難題

ぼちぼち勤務校も入試体制である。しばらく前にセンター試験の問題が新聞に出ていたりなどした。受験とは、まあ通過儀礼のようなもの、なのかもしれないが。

国語の試験問題ではよく「読解問題」というのが出る。文章を読ませて、設問に答える、あれである。「このとき、主人公は何を感じたか」とか、「作者の意図を200字以内で書け」とかいうものだ。余計なお世話だよねーと思いながら、答案用紙を埋めていたことを思い出す。今は昔、である。

入学試験の問題に使われるこの手の「文章」というのは、著作権と言うのがどうなっているのかよく分からないが、もちろん当の作者本人にも「今年の入学試験で貴方の小説『なんちゃら』の第1章後半を使わせていただきます」などという連絡は入らない。連絡を入れたりしたら、問題漏洩になってしまうからである。
だから、入学試験が終わって、問題が公開されてから自分の文章が使われていた、ということがあるそうだ。

世話になった先生のうちのおひとりの文章が、ある大学の入試で使われたことがあった。国語の読解問題である。案の定、文章の意図や作者の思いなどを記述する、という設問である。本人が問題を見てびっくり、模範解答を見てもう一度ビックリ、だったそうだ。本人の全く意図していないことが「正解」だったらしい。いやいや違うんだけどな、と言ったところで既に採点は終了している。

読解問題とは難題である。

2015年1月8日木曜日

メガ

先月の終わりは、同居人につきあって、九州弾丸ドライブというのを敢行した。

鹿児島へプロパンガスのボンベを引き取りに行かなくてはならなかったからである。
小さなボンベなのだが、まだ中身が入っている。どう見ても危険物扱いである。宅配や郵送は不可、もちろん飛行機や新幹線などへの持ち込みも不可、なので、自分で抱えるしかない。
結局いろいろと同居人が調べて、大阪までクルマで陸路、大阪から九州往復はフェリー、という作戦になった。旅行の計画と手配が得意な同居人である。

鹿児島から別府までドライブ、高校の修学旅行以来である。
変わった風景と言えば山越えの高速道路、変わらない風景と言えばのどかな田園風景、というところだろうか。それでも田園風景には、以前にはなかったものが点在していた。いわゆる、メガソーラー発電所、太陽電池である。
広い田畑の一角、段々畑のみかん畑の真ん中に、「メガソーラーどこそこ発電所」という看板付きである。

首都圏では大規模な「平地」というのがないので、こういった施設はあまり見かけない。埼玉もだいぶ郊外にならないと「発電所」くらいの規模にはならない。そう言えば、その前に行った福島辺りの高速道路付近も、「発電所」が多かった。
畑より発電、林業より発電、な時代なのかもしれない。新聞には「再生エネルギー」バブル崩壊、などという記事がでていたのが気になる。

政府とて、こういった風景を見ていないわけではないだろうに。

2015年1月7日水曜日

年末年始

実家は東京、あるいは在住地に近い、結婚したら同居人もまた「田舎にはもう誰もいない」家の人だったので、「帰省ラッシュ」とは縁のない人生である。
ぎゅうぎゅう詰めの新幹線のニュース映像を見ながら、縁がなくてよかったーと思うと同時に、田舎があるといいなあ、ということを同時に考えたりした。

常に首都圏にいると、どうしても首都圏中心に日本が回っているように錯覚することが多い。マスメディアはどうしても、東京から「発信」することが多いからだ。


地方発信の伝統行事を中心にしたニュース映像、というのもステレオタイプな「田舎」なのかもしれないが。