2017年5月2日火曜日

セブンイレブン


同居人が小学校の先生業をやっていたので、どうしてもマスコミに「先生」ネタが出てくると二人で気になったりする。先日の夕刊のトップは、中学教諭の残業時間、だった。何を今さら、ではあるが。
先生業も「ブラック」な商売である。話題になった「学芸員」も同様である。時給いくら、というサラリーマンの給与体系に見合わないところがある。もちろん見合わなくてもやりたい仕事でやりがいがある仕事なので、時間など気にせず仕事をしてしまう、という癖のある人も多い。企画展の準備で徹夜、ということもあったのに、「がん」呼ばわりされると、なんとも言えない。
セブンイレブン、というコンビニがある。先生業もそう言うのだそうである。同居人は小学校勤務だったので、6時前には家を出て、7時前には学校に着いていた。一番最初の子どもが、開門と同時に入ってくるので、その前には「居る」ためである。授業は概ね3時頃まで、その後クラブや委員会、PTAの会議、遠足や運動会など行事の準備、職員室での業務連絡、学年内の業務連絡、その後担当教科ごとの業務連絡、それからやっと、明日の授業の準備である。一段落するのが午後8時頃、それからぼちぼち夕食を食べて帰るかなあ、帰宅後も明日の授業の準備である。
私学にいた時は、勤務管理がかなり厳しいところだったので、夕方5時か6時には強制的に退校だった。だから業務が少ないかと言えば、そんなことはなくて、持ち帰れるものはお持ち帰り、帰宅してからはかなり夜遅くまで長電話で打ち合わせ、ということが多かった。
ずいぶん前から、過労死、燃え尽き症候群などいろいろと言われているのに、現場はあまり変わらない。むしろ仕事が増えているのか、自分たちで増やしてしまっているのか。いずれにせよ、長時間労働だったので、週末はほぼ使いものにならず、ずーっと寝ていたことが多かった。
今でもヒマがあれば寝てしまう癖は抜けない。

2017年5月1日月曜日

一掃


さて、学芸員のことである。
大臣さんも、あるいは反論している人もそうなのだとおもうが、学芸員という立場とか職業自体がかなり大雑把なイメージなのかなあと思う。
博物館に勤務、している学芸員であっても、自治体が雇用していたり、財団が雇用していたり、とそれぞれまちまち。終身雇用の人もいれば、1年または数年契約だったりする人もいる。嘱託で学芸員の業務をする人もいれば、ボランティアで参加している人もいる。展示と普及活動を学芸員が同時に担う施設もあれば、展示だけ、普及だけと、別々に活動している施設もある。
十人十色、ということばがあるが、博物館、学芸員ごとに、やっている仕事もそれぞれ違う。大臣が「なんじゃこいつ」と思った人が、学芸員の「ひとり」だったとしても、それが学芸員すべて同じ、というわけではない。
そんなこと言えば、政治資金でワインや、子供服、当の発言者は高級玉子を買っていた。政治に関係ないお買い物をするような議員は一掃しろ、という論法になる。
まあある意味で、社会的な話題にはなったのかもしれないが。

2017年4月30日日曜日

対価


先日のニュースで、とある大臣の発言が取り上げられていた。「学芸員はがん」。その後も失言があったようで、その後辞任した。
ともあれ、美術館でいささかのお仕事をしている身としては、ちょっと気になっちゃうところである。いやいや学芸員は雑芸員で、がんではない。
もとい、見出しだけだと非常にセンセーショナルである。間髪を入れず、twitterではお祭り状態だった。
当の発言をした大臣の人となりや経歴、発言のリソースとなっていそうな資料、言及した施設のデータなど、インターネット上の人たちは、よくよく集めてくるものだと思う。こういうのが集合知なのかもしれないが、怖いところでもある。
先日の、とある航空会社のオーバーブッキングのニュースもそうだった。前後関係がよくわからないまま、引きずり出されている男性しか見えない。次第に、その人物の過去の業績や、勤務先などもあちこちに雨後の筍のように出てくる。航空会社炎上、ではなく、被害者炎上、になりつつあった。そもそもの問題の発端とか、根本的な解決策に向かっていかない。なぜかテレビのニュースでも、インターネットの情報をそのまま出したりする。ジャーナリズム、というのは、日本の報道では認識されていない、ような気さえする。
インターネットで情報を入手するようになった以上に、「発信する」ことがらくちんになった。らくちん、ということは、それなりの対価がある、ということでもある。タダほど高いものはない。

2017年4月21日金曜日

発信


先日のニュースで、とある大臣の発言が取り上げられていた。「学芸員はがん」。
見出しだけだと非常にセンセーショナルである。間髪を入れず、twitterではお祭り状態である。
当の発言をした大臣の人となりや経歴、発言のリソースとなっていそうな資料、言及した施設のデータなど、よくよく集めてくるものだと思う。こういうのが集合知なのかもしれないが、怖いところでもある。
先日の、とある航空会社のオーバーブッキングのニュースもそうだった。前後関係がよくわからないまま、引きずり出されている男性しか見えない。次第に、その人物の過去の業績や、勤務先などもあちこちに雨後の筍のように出てくる。航空会社炎上、ではなく、被害者炎上、になりつつある。そもそもの問題の発端とか、解決策に向かっていかない。なぜかテレビのニュースでも、インターネットの情報をそのまま出したりする。ジャーナリズム、というのは、日本の報道では認識されていないのかもしれない。
インターネットで情報を入手するようになった以上に、「発信する」ことがらくちんになった。らくちん、ということは、それなりの対価がある、ということでもある。タダほど高いものはない。

2017年4月20日木曜日

変化


実家の近所も典型的な新興住宅地である。私鉄沿線、郊外、駅からバス、一戸建て庭付きが並んでいる。私鉄が開発しただけあって、それぞれの駅に住宅地が並ぶ。数駅隣は、一世を風靡した「金曜日の妻たち」というドラマのロケ地だった。サラリーマン、亭主元気で留守が良い、というコピーがあった頃だ。人口ドーナツ化現象、という言葉もあった。郊外に家を買い、都心に働きに出てくる、という状況だ。東京都心の昼間人口と夜間人口の違い、なども、社会科の教科書には出ていた。
さて、金妻エリア、こちらも世代交代で子ども世代は独立している。子ども世代は夫婦共稼ぎなので、駅近くの物件に引っ越して戻らない。かくして、高齢化した住宅街だけが残される。
一方、現在住んでいるところも、郊外の住宅地なのだが、近所の雑木林や畑は庭もないような一戸建て建売住宅に変貌している。こんなに建て込んでいたら、外壁の塗り替えは大変だろうなあと余計なお世話を考えたりもする。
住宅政策、というのがあったのかどうかわからない。社会情勢が変わっていない、と考えているのは政治家だけなのかもしれないと思ったりもする。

2017年4月19日水曜日

値段


近所の空き家が売りに出ていた。数日内に、ちらしが郵便受けに投函されていて、お値段が判明した。そこそこのお値段ではあるが、まあ手が出せないわけではない、という感じだ。都内のマンションだったら、ちょっと郊外で手狭な中古になってしまう。
その向かいにあった家は解体され、現在新築中である。近くにあった家も現在解体中、更地になっている。
数年前は、更地が駐車場になっていた。今や、その駐車場も空きが多い。高齢者が多いと、クルマも減ってくるわけだ。
エリアとしては少子高齢化の典型である。ただ、年寄りが多いと、昼間人口が多くなる。朝と言わず、夕方と言わず、誰かしらがどこかにいる。昼間は誰もいないワンルームマンションよりは、用心がいい。騒いで遊ぶ子どもも少ない。ぶいぶい言わす暴走族な兄ちゃんも、夜中に騒ぐ酔っ払いもいない。年寄りは早く寝る。必然的に静かである。まあちょっと、静かすぎるかもしれないが。

2017年4月18日火曜日

基準


東日本大震災の後、建築物の耐震性能がずいぶんと話題になった。
同居人が以前つとめていた小学校が建て替えになる、という話が出た。築30年にも満たない、比較的新しい校舎だ。耐震基準が変わって、建て替えざるを得ない、という。ずいぶんともったいない感じがした。まあそこで、けちってしまって、いざ地震で倒壊してしまったら元も子もないのだろうが。
その頃はそういった理由で、古い建物がずいぶんと建て替えになったり、取り壊されたり、大きくてごっつい鉄骨が建物の外側にがっつり貼り付けられたりした。
スクラップアンドビルド、という言葉が浮かぶ。あるいは、日本の経済は建築で回っているんだなあと言う気もする。