2012年4月7日土曜日

ゴール

新学期、1年生のクラスの会話は、出身校や出身予備校のグループを中心に始まる。

概ねは受験勉強や予備校の話から盛り上がるものだが、ここ数年の学生を見ていて気になるのは、いわゆる「燃え尽き症候群」に近い学生がときどきいることだ。
それまでの人生のゴールは、大学合格であり、生活はすべてそれに向かって集約されてきた。さて、合格してみて、「何がやりたい?」と問いかけると、「別に」などという答えが返ってきてしまうのである。
合格が「ゴール」であり、「マイルストーン」として設定されていない。人生これからだと言うのに、である。
その先が設定されていないのであれば、貪欲に何にでも首を突っ込んでいけばいい。何が自分に適しているのか、何が得手なのかは、やってみなくてはわからないからだ。

それは「別に」ではなく、「何でも」という答えである。

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