現在、日本の義務教育では「メディア・リテラシー」というものを、はっきりとは取り上げていない。
まあ、メディア・リテラシーというのも、かなり広範囲なものの考え方であったり、その取り組みはさまざまだったりする。
アメリカやカナダでは、マスメディアの構成の方法を扱う教育事例がよく知られている。つまり、「メディアはすべて構成されたもの」であることを教育する。どんな映像や音声でも、誰か人の手を経て加工される。現実がそのままオーディエンスに届くわけではない、というものである。要するに、メディアの伝えているものを鵜呑みにするな、と言うことでもある。
テレビの情報バラエティー番組では、健康関連の情報がよく扱われる。前日に「健康には納豆」という放映があれば、翌日の小売店の店頭から納豆がなくなる、という現象がおきる。これなど典型的な例で、その類の情報は実はガセだったこともある。テレビの伝えていることが「ホント」とは限らない、というのが教訓である。
まあそれでも人はメディアの伝えていることを信用するから、テレビショッピングというのが流行るようになっているわけである。
0 件のコメント:
コメントを投稿