2012年3月30日金曜日

プロのお仕事

前日のことと逆説を言えば、映像を見せたい、映像で語りたいのであれば、音楽はサブに徹するべき、ということだ。

映像制作の授業で、1年生に作品を制作させると、たいていが既存の楽曲をBGMに使いたがる。流行のポップスであったり、お気に入りのポピュラーであったり、というものだ。念頭にあるのはいわゆるPVで、ノリのいい音楽に、ノリのいい映像、というのがもやもやと彼らのアタマの中にある。
映像と音楽が同時進行で制作されているわけではなく、音楽はプロフェッショナルで、映像はアマチュアのものだったりする場合、オーディエンスは「プロ」の仕事に意識を引っ張られる。だから、お父さんの運動会ビデオにプロの音楽、なのである。映像がしょぼければ、音楽で引っ張ればいいのである。
学生さんの制作だと、映像の技術はプロではないので、たいていの場合は音楽の方がクオリティが高くなる。音楽負け、といった様相なのだが、本人たちはいたって満足していたりする。自分の映像のクオリティを客観的に評価できないことが多いからだ。これが映像制作の落とし穴だったりする。
映像で語りたいのであれば、音楽が「プロ」っぽくなく聞こえる選曲を心がけるわけだ。映像と音楽のクオリティの差が認識しづらいとか、音楽が目立たない、ということになる。

映像制作は、何かが突出してはならない。バランスを見ながら、語るべきことを、語るべき手法で伝えるものである。

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