2012年3月17日土曜日

確認


授業をやっていると、学生さんの反応がとっても新鮮なことがある。
ときどき、意表を突かれるので、自分のことをつい振り返りたくなる。

撮影の後は編集作業である。
コンピュータで動画を編集するようになったので、コンピュータのスキルというのも当然必要になる。

コンピュータが賢くなったおかげで、人間様はあまり何も考えずに作業が出来る。
保存ボタンで、適当なところにデータは保存される。アプリケーションで「最近使ったファイル」を表示させると、先ほどのデータが表示される。そうでなければ、ファイル名を検索してピンポイントにそのファイルだけを表示することが出来る。
ユーザーはデータの保存場所、隣近所にどんなデータがあるのかを全く知らずに作業することが出来るようになった。

時折、授業開始時に悲鳴が上がる。
身に覚えのない大量のデータが自分のフォルダに保存されていたり、上書きされていたり、前回確認せずにリターンキーを押してしまい保存場所を覚えておらず、自分のフォルダに何も入っていなかったりする。
作ったタイムラインのタイミングは、自分の作業したものだが、表示される映像と音声は身に覚えがない他人のデータだったりする妙な映像作品をプレビューしてしまったりする。

「パソコン」は基本的に1人のユーザーを想定している。ユーザーが入れ替わり立ち替わりやってくるような授業では、パソコンがユーザーを識別してくれるわけではない。何の気なしに「保存」ボタンや「OK」ボタンを押すと、直前の学生のフォルダにデータを保存したりする。

授業のモットーは常に指さし確認である。

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