2012年3月26日月曜日

学芸会


同居人が小学校勤めだったこともあり、そこのイベントには何度か裏方の手伝いがてら、お邪魔したことがある。

小学校のイベントと言えば、学芸会である。学校によっては隔年開催だったりすることもあるし、音楽中心に音楽会になっている学校もある。
体育館や講堂の舞台の上でパフォーマンスする子どもを、客席側から見る、というものだ。

これはたいがい会場内が明るくないので、コンパクトなカメラでは写真は撮りにくい。強制的にフラッシュが発光してしまったりすると、パフォーマンスの妨げになる。フラッシュOKで撮影できたとしても、光の届く範囲が狭いので、せいぜい前列のお客さんの頭の後ろが鮮明に写る程度で、遠い舞台までは無理。
これがデジタルビデオの普及によって様相が変わってくる。ご家庭用のビデオカメラには、こういった用途を見越して「暗いところでも大丈夫」な設定モードがあったりする。だから、学芸会の舞台も撮影できちゃうのである。運動会同様、学芸会も我が子の晴れ舞台を撮影するために、にわかビデオカメラマンが多数出現する。一家に一台、舞台側から見れば、子どもの数だけビデオカメラのレンズが並んでいる。
にわかビデオカメラマンは、ファインダーではなくモニターを見て撮影する。家庭用のビデオカメラにはモニターしかないものもあるのだが、ともあれ数インチの小さな液晶画面を見るのである。

客席の一番後ろから見れば、小さな四角い青白い液晶画面がずらーっと、灯籠のように並んでいる。
舞台側から見れば、客席は真っ暗ではない。蛍の光窓の雪、青白く下からの光で照らされた家族の顔(しかしこちらを凝視しているのではないので、頭部とかおでこが、という感じ)が、並んでいるのである。

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