高校時代の友人に、いたく文章上手なのがいる。
身体が弱いこともあって、欠席がちだったので、担任の「お気に入り」というわけではなかった、かもしれない。本好きマンガ好きの私とは、使っている駅がひとつちがい、行き来に一緒になって、よくつるんで遊んでいた。
文章を書くのがとても上手く、いまでもブログで書き続けている。
高校何年の頃だったか、彼女の投稿が朝日新聞の投書欄に掲載されたことがあった。
現国専攻の担任は、朝のHRでおもむろに、彼女の投稿をとりあげた。
「みなさん、新聞で今朝お読みになってきたと思いますが」
私は読んではいなかったので、きっと呆けた顔をしていたのだろう。
「あなたは、朝、新聞を読んできてはいないのね」と言われ、輪を掛けて呆けた顔になってしまった。
先生、朝日新聞だけが新聞ではないと思います。
うちは日経と毎日を購読しているので、彼女の投稿は読めないのです。
小心者の私は、そんな風に言い返せず、「ああ、いや、まあ」とお茶を濁してしまったような返事をしてしまった。
そういう発言をしていた担任は、いちはやく朝日新聞というメディアで「プロパガンダ」されてしまうんだろう。現在ともなると、冷静にそう思い返したりもする。
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