2012年3月5日月曜日

魔法


授業をやっていると、学生さんの反応がとっても新鮮なことがある。
やっぱり、毎度毎度、ということもある。

同居人もその傾向があるのだが、「やったことはすぐに忘却の彼方」タイプの学生がいる。
これも授業中に悲鳴が上がるのが特徴である。

「ひえーっっっ」
お、どうしました。
「コンピュータが壊れましたっっっ」
どんなふうに壊れたの?
「知らないうちに、表示が変わってしまったんですっっ」
何をやったの?
「なんにもしていません」
何かキーを触ったり、ボタンを押したりしてない?
「えー、たぶんしていません」
たぶん?
「えー、押したかもしれないですが、覚えていません」

そうだろう、君がこのボタンを押さなければ、表示は変わらないはずなのである。
ぽちっとしてみたくなるのは、人情だろうが、どのボタンをぽちっとしたのか覚えておいて欲しいものである。コンピュータは自分の意思では動かないのである。
でもときどき、どうしても「押していない」と言い張る学生もいる。そういう学生は、もしかしたら魔法使い、あるいは念力が使えるのかもしれない。

0 件のコメント: