2014年7月9日水曜日

耐性

私が学生だった頃は、美術学校と言うのは男性が多かった。教員はすべて男性だし、学生も男子が多い。女子がいない、というわけではないにせよ、ある意味で耐性がつく。

学生であることが身分としての第一義なので、恋愛よりも単位のほうが大切である。クラスにはとても「もてる」女子がいたが、ある日派手に男子を振っているところを目撃してしまった。「あんたとデートしていたら課題をやっている時間がなくなる。私は課題をやりたい。別れるからもう連絡しないで」。…うーむ、男らしい(!)。

授業は男女で格差がある訳ではない。課題も労働も同じである。重たい荷物を持つ、ような課題はないが、女子だからといって肉体労働を請け負ってくれるほど「レディーファースト精神」を発揮する紳士が来るような学校ではない。
もちろん成績評価にも男女格差はない。女子だからといって大目に見てくれるような講師もいなかった。
私の世代だと、性別が痛感されるのは、アルバイトや求人書類で「男子募集」の項目を見る時くらいだ。

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