通信教育系の会社から個人情報が漏れていた、というのが、先日はニュースになっていた。
「個人情報保護法」あたりから、なんとなく世間様は、別のベクトルに向かっているような気がする。
母は私学の小学校だったのだが、入学の条件が「自宅に電話がある」ことだったそうだ。太平洋戦争前後のころである。
私の世代だと、小学校時代には、大都市圏のクラスでは、ほぼ8-9割方に固定電話が普及していた世代である。核家族化が始まってしばらくの世代なので、サラリーマンの奥様は専業主婦が多かった。もちろん三世代同居、というおうちもそこそこあったし、商店街の近くだとご商売なのでいつも誰か家にいる、というわけだ。だから小学校には「電話連絡網」というのがあった。固定電話がないご家庭は、近くのおうちから「伝令」にいくのである。
台風前日とか、天気の怪しい運動会前日とかに、「明日の行事は延期です。授業の支度をしてきてください」などというのがまわってくる。担任からクラスの代表に連絡が行くと、枝分かれしたツリー構造に従って、電話で伝言ゲーム、である。間違ったら大変なので、お互いに復唱し、最後の人は「回りました」という確認をクラス代表にコールバックする。まだ留守番電話などない時代だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿