撮影する、ということに、優越感を覚えるのかもしれない。
ある学生は、許可が必要な撮影場所の許可を得るために、午前9時から12時まで図書館閲覧室で撮影希望、という届け出を出した。
もちろん、「撮影される場所」側としては、9時から12時まではスタンバイ状態にならなくてはならない。フルスタッフ、万全の体制で待機していた。
ところが、学生の方は待てど暮らせどやってこない。やって来たと思ったら11時半過ぎ、10分ほどちゃちゃっと撮影して風のように去っていった。
2時間半を返せ、と撮影場所で待機していた担当者が考えるのは無理もない。
学生の方は、9時から12時のうちどこかで行ければいいなー、くらいの認識である。現場の待機担当者が、その後真っ赤になって怒って怒鳴り込んでくることくらい、見当がつくと言うものだ。
撮影する側が考えている以上に、撮影される側は「かまえる」ものである。それを忘れてしまえば、「現場」など撮影できるわけがない。
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