そうこうしているうちに、同居人の勤務先は文科省の実験校だったこともあって、今にして思えば、割合早めに学校は「インターネットで連絡網」という作戦に出た。ちょっと大規模なメーリングリスト、というわけである。
小学校からは、何年生だけ、どのクラスだけ、全児童向けなどという選択で、一斉同報するのである。電話連絡網と違って、タイムラグがない。
ところがこれも、実際に使い物になるまでに半年や1年はかかっていたような気がする。
メール、と言っても、ご家庭の電話回線につないだパソコンだったり、携帯電話のキャリアメールだったりといろいろなものがある。働いている人は、おうちのパソコンのメールを見るのは、夜帰ってきてからで、超特急緊急連絡には間に合わない。あるキャリアのメールは、送受信できる文字数に制限があり、本文に入る前の文章しかメールで配信されなかったりした。もちろんキャリアメールでは添付ファイルは見られない。全部テキスト起こしである。
個人情報保護が話題になっていた頃である。メールアドレスが外部に漏れてはいけないので、個人情報は持ち出し不可、つまり送る方は、学校からしか送信できない仕組みだったので、「朝6時の気象警報で休校が決まる」ような連絡だと、朝5時半頃学校にいて、気象警報を見てから「本日は休校になりました」と発信しなくてはならない。担当の先生は「休校」ではなく、嵐の中の登校である。
いろいろなご家庭のケースがあったり、不具合を少しずつ修整したり、あるいは世間的な使用方法や技術、ハードウェアの使い方やスペックも少しずつ変わったりした。変化の早さは、ここ数年のことである。
0 件のコメント:
コメントを投稿