2014年7月23日水曜日

自由記述

そうはいっても、まあ概ねいまどきの学生さんは真面目である。おおかたの学生さんは、真面目に取り組む。
私の授業は必修なので、クリアできなければ進級できない。ほとんどの学生さんは、前向きに取り組まざるを得ない。

下の方に自由記述欄があり、無記名と言うこともあって、それなりに自由に一言書いているようだ。「すごーく勉強になりました」「一番やる気になりました」などという記述は、本気なのか下心なのかよくわからない。これは成績には関係ないと、学生は分かっているんだろうなあ、といぶかしむ。翻って、集計している方はわかっているのだろうか。


一方、言いたい放題、という記述もときどきあるようだ。私の授業は25人前後で、回収後私が目を通すなどありえそうなことだし、手書きのレポートなども要求するので、誰が何を書いたかすぐわかってしまいそうなので、あまり「言いたい放題」な例は少ない。
同居人の大人数の講座では、ちょっと悲しいコメントもついてくるらしく、アンケートの結果が学校から送られてくるとよく凹んでいる。たぶん業者が集計しているのだろうが、自由記述もご丁寧に全部がきれいにテキストで打ち直されてリストになっている。
「声が小さくて聞こえない」「授業の進み具合がわかりにくい」「資料の配布が少ない」などは、けっこう本人も気にしていているところで、毎度使いにくい拡声器を使い、授業始めと最後にサマリーと要約をして内容を端折らざるを得ず、初年度ははりきって資料を配付したら教務から「印刷費が予算オーバーなので今後は自粛するように」と言われた。おかげで、2年度以降も、毎度授業の仕込みはかなり時間をかけているように見える。200人中、数名の記述なので、割合からすれば少ないのだろうが、テキストになると「目立つ」ようだ。
のみならず「冷房がききすぎる」「遅刻してくる人のドアの開閉音が大きい」などの、施設面でのクレームは一介の非常勤に言われても困るような気がする。
あまつさえ「私語が多い」「遅刻が多い」「授業中に後ろの席の学生の携帯の呼び出し音が鳴る」などのコメントは、学生側の問題なので、授業についての評価とは違うような気がする。それは「授業評価」だろうか。
集計する方は、ただ自由記述欄をベタ打ちしているだけで、「授業評価」かどうかは関係ないようだ。

集計されたアンケートで凹んでいた同居人には、担当科目の専任の教員からアドバイスがあった。「うちの学生の評価は、あまり気にしないようにしてください」。
うーむ、なんのためのアンケートなのか。気にしないようなアンケートであれば、集める必要はないような気がするが。

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