2014年7月14日月曜日

勢い

教員と学生の懇親会での「勢い」発言など、まだかわいいものである。

私が学生の頃は、それこそ勢い余って無礼講と化し、誰かが脱ぎ始め、裸踊りをし始める。男子よりも酒豪な女子も多い。つぶれた男子を介抱したり、つぶれた先生を介抱したり送っていった。
あまりの騒ぎに、本学学生お出入り禁止と叫んだ居酒屋もある。壁をぶち抜かれ、階段からぞろぞろと学生が転げ落ち、床が抜けたた。お詫びにその学生を担当していた教授が、自らの作品を贈呈した、という話があったりした。ちゃんとした絵描きの先生である。号何十万円、である。

若気の至り、というやつなのだろうが、同居人の学生時代は、体育会系のサークル所属だったので、もっと凄い逸話があった。
飲み屋の壁を壊した、床を踏み抜いた、階段を壊した、看板を壊した、塀を壊した、近道しようと他人の敷地に入って横切ろうとしたら犬に追いかけられた、打ち上げで胴上げをして天井をぶち抜いた、先輩の結婚披露宴で新婚夫婦の寝室にみんなでなだれこんだ、酔っぱらって帰ってベッドに倒れ込んだがそこは隣の家の寝室だった……。

今聞くとフィクションみたいな感じがする。ほんとなんだろうか。
ちなみに、作品を贈呈された居酒屋では、先生の絵が廊下に飾ってあったそうだ。売り飛ばしはしなかったんだねえ、というのが後日談だ。その居酒屋も、現在は廃業していて、存在しない。今は昔、である。

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