2012年1月3日火曜日

キャベツ

学校の周囲はその時分あまり民家が建て込んでおらず、学生向けの安アパート、正門前は広大な月極駐車場で、その一角にコインランドリーの小屋があった。ロックアウトの後は、本当に暗かった。暗いのは「畑」が多いせいもある。台地にあるので、田んぼではなく「畑」。キャベツやブロッコリー、麦なんかが植わっていた。江戸時代に開拓され、農家も多かった。近所の農家の副業は大学向けの安アパート経営である。
大学の北に男子専門の農家経営アパートがあった。大学からの帰り道で、近道は大家の畑を突っ切ることだ。酔っぱらった学生が、勢いでキャベツをもいで帰ることがあったそうである。近所の同様のアパートよりもちょっと家賃が高いのは、そのキャベツ代だという話だった。

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