2014年11月24日月曜日

落とし前

さて、同居人は大学紛争時の大学生、であるので、大学生活は「あってないようなもの」だったらしい。良い意味で鷹揚、悪い意味でいい加減、というやつである。
サークル活動に熱が入ってしまい、授業に出られず、出席日数が足りなくなった。もちろんそのままでは試験は受けられない。どうするか、と言えば、教授室へ出向いて理由を説明して謝罪して「オトシマエ」をつけて、試験を受けさせてもらうと言う作戦だ。教授室のお掃除、1週間の使いっ走り、雑用全般などいろいろである。
まあそれで無事卒業できたのだから、まあ優雅な時代ではある。

翻って、現在の大学生のクラスを見ていると、もっと管理がきつい感じはする。泣いても叫んでも、出席が足りなければ試験は受けられない。先生の方が情状酌量しようとすれば、教務課から「待った」がかかる。「オトシマエ」はつけてあげにくくなったが、一方的に押し掛けて理由を並べて謝罪しながら「雑用でも何でもやります、試験受けさせてください」という学生はほとんどいなくなった。


学生は黙って教室にいる、というのが基本だというのは分かってはいるのだが、学生生活の間に「オトシマエ」のつけかたくらいは、実習しておいた方が良いのではないかと思う。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

先輩との話で「××年のAという先輩は、B教授のところへ、ダルマを持っていって一晩、飲みながら話をして単位をもらった」などという武勇伝も、伝わらない時代なのですね。

くらうかじゃ