同居人は「お土産好き」である。
実家でも、父が「お土産」をよく買ってくる人である。小さかった頃は、小さなガラスの動物をひとつづつ買ってきてくれた。しばらくすると、小さなガラスの動物園が出来た。
一方同居人の方は、どちらかと言えば「消えもの」が多い。
「お土産」と称しているが、どちらかといえば自分の食べたいものを買って来ているのではないかと思われる。ちょっとしたお菓子、が多い。ちょっと旅行に出ると、ご実家用にと称してお菓子を購入してくださる。実家も食いしん坊が多いので、ありがたいことである。
バースデーケーキはもちろん「お約束」であった。ある年は、けっこう大きめの「ロールケーキ」がやってきた。友達に聞いたおいしいと評判のケーキ屋さんだそうだが、切り売りをしないので、大きかった。夫婦二人、いちどにに食べられないので、半分以上を翌日用に、と残しておいた。
翌日、仕事から帰って、おやつにケーキの残りでも、と冷蔵庫を開けたら、ない。どこか別のところに隠しでもしたのだろうか、同居人の帰宅後に聞いてみた。生ケーキなので傷むといけないと思ったらしい。私が仕事に出かけた後で、朝ご飯代わりにと全部お召し上がりになったようだ。「量が多くて食べるのは大変だった、来年は小さなケーキにしよう」。
こうしてお土産好き同居人はメタボになるのである。
追記:最近は奥様のお誕生日をお忘れになっていることが多くなり、ここ数年ケーキも来なくなった。嘆かわしいことである。
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