2014年11月23日日曜日

忘れ物

まあ、修学旅行や林間学校の風呂場でパンツを忘れる、というのは分からないでもない。
自宅で汚れ物はオカアサンが集めて洗濯をするのだろう。たいがいの子どもは「脱ぎ散らしっぱなし」なのかもしれない。
しかし、ときどき理解不可能なパンツの忘れ物もあるんだよねー、と小学校教員だった同居人はのたまう。

小学校では夏になると体育の時間に「プール」というのがある。体操服の代わりに水着を着て泳ぎを習うのである。男女共学だと、男子は奇数クラスで、女子は偶数クラスの教室で着替えなさーい、などと言われて、着替えのために教室を移動する。
もちろん、プールが終われば、普段着(同居人の勤務していた小学校では制服があった)になって、授業を続行する。
1年生を受け持っていた頃は、お昼を食べたら、子どもは帰宅である。

子どもが退校した後で、先生は教室を見回って、忘れ物や落とし物をチェックする。プールの後はたいてい忘れ物が多い。使用済みウェットな水着とかタオルの類いである。名前があれば、確認してビニール袋に入れておいて、翌日子どもに渡す。
しかしある日、「パンツ」「無記名」が忘れ物になっていた。風呂屋へ行くわけではないのだから、新しいパンツに着替えて帰るわけでもなかろうし、プール前に脱いだものを使用することが想定されるので「無記名」だったのだろうから、持ち主が特定できない。


翌日の朝に回収した「連絡帳」には、オカアサンの伝言があった。「子どもが昨日ノーパンで帰ってきました。なぜでしょう」。

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