クレーム君当人が連絡をしない、というのは、ある意味で学内の管理がきちんとしているからかもしれない。
ピンチヒッターで出かけた某国大は、やはり同じ教職科目の必修だった。60人程度のクラスで演習主体である。
この学校も、もちろん真面目な学生ばかりではないようで、やはり出席が芳しくない、というのがちらほらいる。
授業科目が終了、試験も終えて、教務課に成績を提出する。その後、学生に成績がフィードバックされる。
ここでも取得できなかった学生が数名いた。その学生から連絡が来た。
「僕は授業に出ていたのに単位が取得できていません。なぜですか」。
同居人のメールアドレス、大学に届けていた緊急連絡用アカウントである。夜中にメールがくれば、タブレットやスマホの着信音がなるようにセットしてある。あまりに夜中だったので、返事をしないで放っておいたらしい、数時間後また着信音が鳴る。「早く返事をください」。寝ぼけているのでいい加減なことは出来ない、また明日、と返事をすると、ほどなくまた着信音が鳴る。「なぜですか」。
しょうがなく起きだして、出席簿と提出物、試験答案など引っ張りだして、眠気を覚まして、返事を打つ。「授業日は遅刻が多く、真面目にカウントすれば出席日数は不足です。教室に来るだけでは出席にはカウントしません。また、出席が少ないため提出物が不足しています。出席日数に関わらず履修登録をした全学生に試験は受験させていますが、試験答案は及第点に満たないようです。学生必携にもあるように、出席だけでは単位は取得できません。来年度は頑張ってください」。
おかげでこちらもあまり眠れなかった。
不思議なのは、大学に届けた緊急連絡用のアドレスをどこで知ったのか、ということである。翌日教務課に連絡すると、単位取得のクレームは学生と先生との「個人的なお話し合い」で解決するように窓口では対処しており、そのための連絡先を学生には開示しているらしい。先生の個人情報は保護されていない学校である。
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