2014年11月14日金曜日

お知らせ

一斉同報、というシステムがある。大学で言えば、「明日は台風が来る予定なので朝6時の天気予報で暴風警報が出ていたら休校」などという連絡に使うものである。勤務校では、ほかにも「課外講座のお知らせ」などがこれを使ってメールで配信される。

学生の方は、大学からメールアドレスが配布されていて、このメールアドレス宛に一斉同報のお知らせがやってくる、という仕組みになっている。いろいろなグレードがあるようで、講義の受講者向けに休講のお知らせ、専攻科目ごとに提出物の確認、などができるようになっている。一介のパートタイマーの非常勤のところへは、あまりめったな内容のお知らせはやってこない、仕組みになっている、と思われたのだが。

本日の「一斉お知らせ」の件名は「忘れ物」である。

学生の氏名:タナカヨーコさん(仮名)
チェック柄の手提げ鞄が学生生活課に忘れ物として届いています。USBと鍵が入っています。心当たりがあったら取りにきてください。

いや、一介の非常勤にまで送る内容なのかというのも疑問だし、もしこれがタナカさんのものでなかったらどうするのか、というのも心配だし、「スマホも入っています」だったらメールを受け取れないかもしれないし、「手提げ鞄、財布、200万円札束」だったらタナカさん大量発生だろうし、「手提げ鞄、大麻入り」だったらタナカさんは来ないだろうが警察がタナカさんのところに急行だろうし、「手提げ鞄、本マグロ中トロ刺身のさく、保冷剤付き」だったら明日じゃ間に合わないだろうし、「手提げ鞄、宿題入り、しかし間違い多し落第必須」だったらタナカさんのその後が心配である。


どうして学生生活課は「タナカヨーコ」本人だけに連絡しないのか、とても謎なメールである。

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