同居人は小学校で教員をしていたので、もちろんいろいろな催事の「引率」というのも仕事のうちである。遠足や林間学校、修学旅行なども「お仕事」である。
林間学校や修学旅行などは「お泊まり」つきである。大浴場に子どもを入れて面倒を見るのも「お仕事」である。
いまどきの子どもは、銭湯に行く機会がないので、公衆浴場の入りかたを知らない。マナーはもちろん知らない。他人の前で裸に慣れず、結局入らずにいる子どもがいたり、海水パンツで入ろうとする子どもがいるらしい。そういう子どもの面倒も見るわけだ。
全員の子どもが風呂と脱衣所を使い終わると、今度は忘れ物確認である。たいていの場合、かなりの確率で「下着パンツ数枚」が残っていたそうである。風呂に入って、新しい下着に着替えて、帰るときに「汚れもの」は持ち帰らない、というわけだ。
こういうときに備えて、事前のオリエンテーションでは「持ち物にすべて名前を入れるように」と口を酸っぱくして伝えている。しかし風呂場の脱衣所で忘れられたパンツは、たいてい名前がないそうである。
子どもも親も「パンツを落としたり忘れたりするなんて、あり得なーい」と思っているらしく、パンツにまでは名前を入れないのである。しかし、こういう子どもほど、パンツを忘れちゃったりするのである。
忘れられた「汚れ物」「無記名」のパンツは、先生が一応、学校まで持ち帰らなくてはならないのである。
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