私が学生の頃は、留年している学生が今と比べると多かったような気がする。
1クラス40名弱くらいなのだが、2年生に上がれないのが4-5名と1割くらい、同時に2年生に上がると3年生に上がれなかった学生が数名残っていた。
実習中心でカリキュラムを組んでいる学校なので実習の単位取得が少なければ、学年を上がることは出来ない。3年くらいになると、落ちてきた人、落ちた人なども入り乱れ、4年の卒業時は一緒のクラスなのにあまり顔を知らない人もいたりする。入学時には一緒だったのに、卒業時には2学年くらい学年が下がっていたりする。
もちろん家庭の事情なんかもあったのだろうが、計画的に留年している強者もいた。卒業自体が「ハク」になるわけでもない業界なら、スキルをみっちりつけて、さっさと社会人、というのも選択肢の1つである。
翻って、現在は留年する学生がとても少なくなった。留年が多いと、学校経営上よろしくないのかもしれないが、とにかく研究室のスタッフが、こまめに学生のお尻をたたいている。
一方の学生の方も、しっかり出席して課題をこなす、そつのないのが多くなったような気がする。出席はしているのだが、授業中は寝てるし、実習に集中しているわけでもなく、グループワークでは他人の足をひっぱりまくる。しかし「出席は足りているでしょうか」「単位は大丈夫でしょうか」「優が欲しいんですが、どうすればいいでしょうか」などということは質問しに来る。単位のために授業に来ているのかと思わず問い返したくなることすらある。
単位が取れたからと言って、ご立派なアーティストになれるわけではない、と思うんだけれどねえ。
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