オープンキャンバスに向けて学内清掃に力が入る。相前後して、植木屋が手入れに毎日のようにやってくる。
構内は広いというわけではないが、まあそれなりに植え込みなんかがあって、植木などある。キャンパスが出来て40年ほど、それなりに木は大きくなっているから、庭木のお手入れ、といったグレードではない。クレーンやらはしご車みたいなものまでやってくる。高所作業車で、3階にも届こうかという松の木の枯れ葉を丁寧に、数日かけてむしっているオジサンもいる。
どのくらいコストがかかっているのかは分からないが、おかげでキャンパス内は草ぼーぼー、という様相にはならない。
そんなことを考えながら、たまによその国立系の大学構内を歩くと、ひたすら草ぼーぼーで怪しげなエリアがあったりして、「歴史」も感じてしまったりする。喩えるなら、身なりに気を遣わないガリ勉君という風情である。
ずいぶん以前に、東大医学部あたりで白骨死体を発見、というニュースがあった。病院の患者さんが行き倒れた、ということだったが、白骨化するまで気付かれないところがすごい。構内が果てしなく広いのか、と言えばそうではないので、草ぼーぼーで気付かれなかった、植木屋も清掃業者もそこには立ち入らなかった、ということでは、と勘ぐりたくなる。
学内清掃にいそしんでいる業者さんと植木屋さんを眺めながら、ここでは白骨化する前に見つけてくれるに違いないと安心してみたりもする。
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