2012年6月6日水曜日

ストッキング

きょうび、キャンパスを歩いていると、昔と違って「普通の大学」っぽい感じだなあと思うようになった。

短大が併設されていたこともあって、その当時から女子率は高かったのだが、景気が悪くなってそれがもっと高くなった。担当しているクラスでは、男子率は2割ほど。男子モテモテ、なのかと思えば、女子が「ツヨイ」のは世間と同じで、実習ではあれこれとアゴで女子に指図されていたりする。

一番違うのは服装だろうか。
コンピュータが教育現場に導入されて20年弱、学生はあまり汚れなくなった。
ハイヒールにストッキング、短パンかミニスカートなどという格好は、私の時代には考えられなかった。
教室の机や椅子は成形合板、へりがささくれていて、すぐにひっかかって伝線する。学食の椅子はプラスチックのバリが出ていたり、金属ねじの錆がうつったりする。下手なところに座れば、絵の具やおがくずがついてきたりする。植え込みには、毛虫がいたりするし、学内をうろうろしている猫は虫を養っていたりする。もちろん実習授業では、絵の具や薬品も工具も使う。うっかりすると穴まで空いて、ストッキングはぼろぼろである。

学校は制作すれば、だが制作していなくても、「汚れる」ところだったのである。

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