やっと1年生の基礎実習が一段落した。もう後半になるとさまざまな作業がたてこんできて、青息吐息である。
さて。
担当している基礎実習は、機械を使って作業する内容なので、一度に用意できる機材と人員が限られる。それに合わせて受講人数が決まってくる。現在の基礎実習は1学年を4クラスに分けて、4つの授業をローテーションで回すという方法だ。
学科が発足してから20年ほどになるだろうか、年々バージョンアップ、と言えば聞こえはいいが、年度末に少しずつ修正しながら次年度分を用意する。そうやって数年経つと、辻褄合わせの集積となっていく。
ふと気がつくと、あちこちで不具合がある。4つの授業の担当者はそれぞれ違うので、自主的に情報交換などをしている。しかし全員が非常勤、所詮「雇われ」なので、抜本的な対策を立てることはできない。
では誰がカリキュラムを考えねばならないのか、と言えば「専任教員」であるはずだ。ところがこちらもいつも「忙しい」のである。自分の授業はさておき、学内の委員会だの打ち合わせだの会議だのと、なかなか時間をとってもらえない。
では誰が会議を開催しているのか、と言えば「大学」である。そもそも、教育機関であるはずの大学が、教育をしなくてはならない教員を、会議で忙しくしているのはなぜなのか。
小学校の教員が世界一忙しい、といった調査結果がニュースになっていた頃があった。全員とは言わないが、大学の教員も教育について時間をかけられないほど忙しそうだ。なぜなんだろう。
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