同居人はまごうことなきメタボ体型である。背は高くないほう、である。したがって、典型的な「ビヤ樽」体型である。
さて、同居人は自動車好きである。物心ついた時からクルマを転がしているので、クルマならマニュアルシフト、な人である。
最近の日本車ではマニュアルカーの設定が少ない、あっても割高なのが不満である。出来るだけ自分の所有車はマニュアル、ということにしたらしい。
さて、郊外に引っ越したときに、クルマをそれぞれが持つことになった。同居人は勇んでマニュアルカーを購入した。オープンな2シータースポーツカーである。国内メーカーは主なマーケットをアメリカにしているので、最近のクルマはサイズが大きくなっている。外側だけではなく内側もである。運転席で座るのは、そこそこの身長の欧米人を想定している。しかもスポーツカーだけあって、若者が主たるマーケットである。したがって、それよりも20センチほど身長が低い同居人が座るといろいろと不具合がある。クラッチペダルを踏み切るためには、シートを前に出さなくてはならない。そこまでシートを前に出すと、ステアリングにおなかがつかえ、サンバイザーがおでこにつっかえる。上半身をドライビングポジションにセッティングすると、クラッチペダルを踏み切れない。
結局クラッチペダルに「下駄を履かせる」、クラッチペダルの上に金属板を重ねて厚みを出し、足りない足の長さを補う作戦になった。メタボなオジサンは、貴重な体型なので苦労が絶えない。
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