2014年10月20日月曜日

応用編

不思議なのは、授業中に「LINE」でせっせとやりとりしているのに、授業でグループ作業をしている当事者同士はそれを使っていないことだ。

担当している授業のひとつは、グループ作業でフィールドワーク、それをまとめて作品に仕立てる、というものだ。週のうち2日は、フィールドで作業をしてもらっている。4人から5人のグループで、作業進行によっては、全員が違う場所にいる、ということが想定される。こういうときに便利なのは、デジタルガジェットである。
遠隔地にいながら、同時進行で作業をするには、LINEは最適だろう。ロケハンで撮影した写真を、SNSに投稿してみんなで見てチャットで検討できる。誰かが学校で編集した動画データも、都内で取材中のメンバーは動画投稿サイトから確認できる。なんと便利な世の中だろうか。私が学生の頃のこの手の作業よりも、3-4倍はスピードアップ、作業量倍増どころではない。移動や待ち時間、現像時間も不要だ。うらやましい限りである。

ところがである。こちらからグループ内の進捗状況を確認すると、全員の動向を把握していなかったりする。撮影した写真も共有されておらず、動画データが行方不明だとバタバタしていたりする。あげくのはてに、全員で同じ場所へロケハンに出向こうとしていたりする。時間がもったいない。全員がスマホご愛用なのに、である。

授業中のおしゃべりには使えるが、実務では使いこなせないのが謎である。

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