2014年10月11日土曜日

贅沢

今年は、秋からの後期日程期間、産休の元同僚の大学教員のピンチヒッターに行く、という話になった。
夏休み前から履歴書や研究業績書をやりとりし始めた。国立大学の非常勤は3校目くらいである。国立大学は文科省の管轄なので応募書式が統一されているのかと思ったらさにあらず、案の定「我が社の方針書式」というのがある。産休教員の代用なので、彼女の業績をカバーするような表現をしろ、と産休教員からは指令が来た。
それでも事務方からは再三再提出の指令が来た。我が社の書式と微妙に合わなかったようだ。「、」と「,」が違ったり、全角アキと半角アキが違ったりしたようだ。チェックする方もマメである。

そんな具合で、たかだか14回ほどの授業であるのに、書類のやりとりだけで10回近くになった。産休教員のプッシュもあって、なんとか書類は受理されたものの、初回の講義で教室のドアを開けたら、受講生は再履修の2名だった。同居人はのけぞっていたようだ。
講師料と支給交通費をあわせても、時間の節約、と新幹線を使えば赤字である。学生さんにとっては、贅沢の極みである。 
まあこんな感じの受講生数でも成立してしまうのが国立大学なのかもしれない。数年前の別の国立大学では受講生数1というのもあった。マンツーマン状態、お互い風邪でお休みなどできない。キンチョーな授業である。

0 件のコメント: