2014年10月25日土曜日

渋谷に住んでいた10年頃前の話である。

電車やクルマに乗っているとあまり実感しないものだが、自転車で街中を歩くと坂道が気になるものである。渋谷は地名からして「谷」なので、反対側には「山」あるいは「丘」があり、つないでいる道は必然的に「坂道」になる。
ちょいと買い物に出るのにバスや電車を乗り継ぐよりも、直線距離で自転車で出かける方が早いなあと思って、自転車を買おうかと考えた。その頃「はしり」だったのは「電動アシスト自転車」である。これなら、坂道も大丈夫だろうと購入した。結構いいお値段だったのだが、緩い坂道はらくちんだった。しかし強敵な坂道と言うのが途中にあって、さすがにこれは手強すぎて、下りて押した。

岸田劉生に「切り通し」の写生の絵がある。その近所で、やたら坂だらけである。写生された場所は、今は既に全く面影もなくアスファルトに舗装され、周囲は住宅とマンションが並んでいる。

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