2012年2月13日月曜日

コメントカード


同居人の講義では、200余人と登録人数が多いので、出席代わりにコメントを書いたカードを提出させている。出席カードだけでは、「そこにいるだけ」になりがちで「代返」増加になりがちなので、感想などを含めて、当日の授業について書いてもらったりしている。

集計は、その日の私の夜鍋仕事である。集計データは私の管轄なので、同居人は全ての講義が終わった学期末に初めて学生の出席状況を知る。もちろん当然学生さんには、出席は自己責任だからね、と伝えてもらっている。
先生としては老婆心上、出席のアブナイ人は気をつけるようにと、授業中にヒトコト言ってしまうらしい。その日のコメントシートの1枚にこんなのがあった。

「俺は美術活動に専念するために学校に来たのだ。講義の出席云々の前に、美術活動を優先すべきなのだ。それが学生の特権であるはずなのだ」

大学の規定上、講義回数の3分の2以上の出席が、期末試験の受験資格となる。出席しないと受験は出来ないし、受験が出来ないと単位は取れないし、単位が取れないと卒業は出来ない。そもそも、何よりも美術活動を優先したいのであれば、学校に来る必要はない。大学は義務教育ではないので、学校に通う義務はない。小学校はそうはいかないが、大学はやめる自由があるんだよ、とまたまたついヒトコト言ってしまったらしい。

授業終了後、何人もの学生が自分の出席状況を聞きに来たらしい。何回出席したのか、自分では覚えていられないようである。
同居人は即答出来ないので、学生番号を名前を控えて帰ってきた。
先のコメントの学生の名前も、その中にあった。出席はしたくないし、自分の出席日数も覚えていないらしいが、単位は欲しいらしい。

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