2012年7月4日水曜日

受講料


大学生にはもちろん、講義科目もある。

しかし美術大学の学生さんにとって「本命」は実技授業である。が、講義科目もある程度の単位を取得しなくてはめでたく卒業、というわけにはいかない。
本命の実技が忙しくなって、講義科目がおろそかになり、そのため卒業制作は優秀、就職も内定だったのに、1年次必修の英語が取れていなくて、卒業も就職もチャラ、というケースが時々あったりする。
だから、実技が忙しくない低学年のうちに、講義科目は取れるだけ取っておくというのが、まあ普通の学生の単位取得作戦であったりする。単位取得は個人の管理なので、実技を見る研究室では「英語の単位が足りない」などと注意はしない。
それでも毎年性懲りもなく英語を落としてしまい、4年になっても英語を1年生と同じ教室で受講、なんていう学生もいたりする。

同居人の通っている大学では、昨年度から再履修に科目受講料が別途課せられるようになった。先の学生さんなんかのケースだと、同じ授業に対して3回エキストラの授業料を払う、ということになる。
こういった経済的な枷で再履修が減るのか、と言えば、完璧には減らない。授業料は保護者が払うもので、懐が痛いのは学生ではないからである。だから、同居人が学校から出席問い合わせを受けるときは、教務経由保護者の問い合わせ、というのもある。再履修の授業料を払ったが、うちの子は真面目にやっているだろうか、といった趣である。

それは、教務経由ではなく、保護者と学生の会話だったりするような気がするのだが。

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