コンピュータで作業していて、もうひとつ面倒くさいのは、ソフトウェア、というものである。
コンピュータはハード、機械だから、単体では動作しない。ソフトウェアを組み込んで、さまざまな作業をする。
デジタル時代になって、アナログと一番違うのは「コピー」とか「オリジナル」といった概念だろう。デジタルでは、コピーしても劣化しないので、同じものがいくつも出来る。
一方で、ソフトウェアというのは、開発に元手がかかるので、それなりのお値段になる。しかしそのものは、「ファイル」でしかなく、コピーも簡単だ。だから、著作権法に違反していると頭の片隅で考えながら、ソフトウェアをコピーして使うという人が多くいた。
そもそも価格設定が妥当なものか、という判断材料はユーザーにはない。ハードにはお金をかけても、無形のデータであるソフトウェアにお金をかけない、といった傾向があった。
インターネットが普及して、それぞれのコンピュータがネットワークで常時監視されるようになると、高額なソフトウェアの使用状況はどこからか監視されていて、同じライセンスを同時に使えないようなシステムも出来た。
ユーザーとソフトウェアのメーカーとは、常にいたちごっこや知恵比べをしているようだ。
そうは言っても、人間正直なのが一番である。基本的には「ずる」をせずに、きちんと開発の対価を払う、というのが枕を高くして眠れる要因ではある。財布には痛いが。
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