2014年6月29日日曜日

カウント

私の授業では、電車の遅延で遅刻したなら、遅延証明書を提出、というのをルールにしている。
電車で通学した経験のない学生もいるので、初日に遅延証明書のもらい方、など伝授する。
遅延証明書のない遅刻は、ノーカウントである。

それでもなおかつ「すいません遅刻しました」と後からやってくる学生がいる。遅延証明書など持っていないので、ノーカウントであることはお互いに分かっているはずなのだが、それでも一応、申告する訳である。涙ぐましい。社会の現場では、一応、など意味がないこともある。

今年はなおかつ、電車が遅れて遅刻しました、とスマホを私の目の前にかざす学生がいた。おお、最近の遅延証明書は電子証明になったのか、と思ったら、単なるインターネットで公開されている「路線遅延情報」である。遅れた電車に乗っていた証明にはならないので、もちろんノーカウントである。

授業が半ばを過ぎると、「私の出席状況は大丈夫でしょうか」と聞きにくる学生が増える。これも謎である。
自分が出席したか、欠席したのか、カウントできない自己管理と言うのは大学生としてはいかがなものか。カレンダーとか手帖とか、いまどきだとスマホのカレンダーとかいろいろあるだろう。授業中にこっそりと「授業なう」などとツイートしたり、ラインでやりとしている学生も多いのに、授業に出てるもんねー、出席なう、などと記録は残せないのだろうか。
そもそも、学則では、授業回数何回のうち、出席何回で単位取得権利を得る、というのがある。遅刻は何分まで、遅刻何回で欠席1回扱い、など、学校ごとにいろいろ決まりがある。今の学生さんは「まじめ」なようなのだが、そういった規則を熟読して、何回のうち授業がさぼれるかを勘定し、シラバスと授業スケジュールをつきあわせて、さぼりスケジュールを考えたりしないのだろうか。

今日も渡された遅延証明書を見ながら、出席をカウントしている先生である。

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