2014年6月24日火曜日

ズーム

ビデオカメラに組み込まれた同時録音用のマイク、というのは、たいていレンズの近くにあり、レンズと同じ方向を向いている。今時のカメラだとステレオマイクだが、基本的にはレンズと同じ方向を多く包括する単一指向性、という感じである。

ビデオカメラのレンズ、というのは、たいていズームレンズを使う。学生に使わせている民生機や業務機は、レンズが最初からビルトインされているものである。民生機だと30倍ズームです! などと、ズーム倍率が高い方が売れるようで、業務機もたいていは焦点距離の幅がかなりあるレンズが組み込まれている。
広角から、望遠まで数十倍、という感じだと、かなり遠くから狙っても、被写体をとらえることが出来る。
一方で、マイクと言うのはズーム機構を持たない。ズームして、被写体を大きくとらえても、被写体の発生の録音レベルが上がるわけではない。

遠くの被写体を望遠で狙う、というときは、「仕込みマイク」というのを工夫する。カメラでは見えないところにマイクを仕込んで、別に録音しておくのである。出来上がった画像ではマイクは見えない。

だからときどき、学生が困った顔をして編集していることがある。望遠でとらえた画像は良い感じ、なのだが、台詞が全く聞こえないほど周囲のノイズに埋もれている。レンズとマイクは別もの、と思っていなかったり、収録時に音声モニタをしていないと、こういう羽目になる。

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