勤務校ではことほどさように、プリントを作成して配布する。
今注意したことが、授業時間内ではなく、自主制作とか学年が上がったときに役に立つかもしれない、と思っているからだ。そのときに、プリントを読み直すことが出来ればいい。
私が学生だった頃は、「コピー」というのはちょっと値段が高く、あまり潤沢に使う、というわけにはいかなかった。もちろんカラーコピーなどなかった、アナログな時代である。だから、授業時にプリントを配布、ということはポピュラーではなかった。参考図書をいくつか「読んでおくように」だったので、本を買う、先輩から買う、古本屋で探す、図書館で借りる、という作戦だ。
プリントで配布してしまうので、学生は図書を読まなくなった。参考図書、と授業で伝えても、さっぱり本は読んでこない。美術系の学生はそもそも「読書家」ではないかもしれないが。
コンピュータを使うことが一般的になり、「紙」の消費量は減るかと思えば、逆に何でもプリントアウトするようになったので、研究室のコピーやプリントアウトの費用は、増えることはあっても減ることはまずない。
同居人の講義は200人ほどの受講生がいるので、毎度のプリントは総量としてかなり枚数が多い。一人2枚配布したら400枚である。出力サービスに頼むと、単価は15−20円、6-8000円が1回の授業にかかる。授業は15回なので、9−120000円がプリント代になる計算だ。教務事務室でプリントするのだからそれよりはやすいかもしれないが、そこそこのお値段である。そのため、プリントを減らすようにと、注意されたらしい
電子化、という時代の、ちょっと不思議な現象ではある。
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