2014年3月18日火曜日

チェイサー

どんな機械でも、故障はするものである。
しかしいくらなおしても、なおらないこともあった。

こちらは4代目の車である。新車で納車、始めての遠乗りで、夜間にドライブ、という状況である。場所は知多半島。一本道が、ずーっと続いている。周りは畑になったり、林になったりで、人家はまばら。遠くに見える明るい光は、温室の中の電球である。道には街灯はなく、車のヘッドライトだけが道を照らしている。
走っていると、遠くから機械音が聞こえてくる。原付のエンジン音のようである。振り返っても、原付のヘッドライトは見えない。しかし、エンジン音はずーっと聞こえてくる。後をつけられているかのようだ。

うちの車のコンプレッサーが不良であった、と判明したのは、帰宅後に修理点検に出したからだ。しかし、その車はその後もコンプレッサー不良を起こした。ふと気づくと、「原付エンジン音が後をつけてくる」現象が発生した。

結局、何度か入院したが、完治せず、手放す時も「原付のチェイサー音付き」状態だった。

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