さて、実技系の大学で大変なのは、実技だけで卒業は出来ないことだ。
外国語も体育も一般教養もある。
教室運営上の仕組みから、勤務校では、1・3年の午前は専攻分野の実技、午後は一般教養などの講義科目、2・4年の午前は講義、午後は実技、という組み合わせで授業が組まれる。
実技を担当する研究室では、工房や機材、教室の配当を考えながら授業を組む。非常勤が多くなれば、そちらのスケジュール管理も入ってくる。潤沢な予算があるわけではないので、学生全員分の機材や工房、教室が確保できない。機材の数から、1クラスの人数を割り出して、授業を組む。オモテ番組、ウラ番組、そのまたウラ番組、という状態である。
授業が増えてくると、もうそれはドミノ式のパズル状態である。3年くらいになると選択制の授業も増えるので、受講人数が決まったところでまた教室や工房の入れ替えなどが発生する。気合いを入れて、がっつりと組まないと、授業が始まったら教室が足りなくなったり、ダブルブッキングしていたりすることになる。
勤務校では、こういった作業は助手さんがやることになっている。
授業を受ける方は知らないだろうが、組む方はすごーく、大変なのである。
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