デザイン系の校舎は石油ストーブではなくて、スチーム暖房が設置されていた。学内のボイラー室でお湯を沸かして、パイプで送るものである。
強弱の調整は教室内のバルブで行う。設置は教室の一方の窓の下にしかないので、教室内は温度差が激しい。一方で、on/off は個別にはきかない。融通の利かない装置である。
11月にもなると肌寒く暖房が欲しくなる朝もある。ある朝、暖房が来ないので、先生が施設課に「そろそろ暖房つけてくれない?」と連絡した。ボイラー室のおじさんのお返事は「最高気温が15度以下の日が連続して3日以上続く」とお湯を沸かす決まり、ということだった。
ボイラー室の決まりがある。今日だけ「on」というわけにはいかない。結局小さな電気ストーブを密かにあちこちに配置したのだった。
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