昔は紙に写真を貼って、事務局が割り印を入れたりする「学生証」だったが、今やクレジットカードのように磁気情報を入れたカードが「学生証」である。
人数の多い講義だと、入り口に「カードリーダー」があって、それにカードを通して出席管理ができます、と着任時に事務職員が自慢していたらしい。学校もIT化が流行りである。
ガジェット好きなのは講師も同じである。では、と使わしてもらおうと意気込んで登校すると、カードリーダーが全部貸し出し中です、とか、故障中です、というのが多かったらしい。結局、出席票を提出させることが何度か続いた。こういった出席票を整理するのが、私の夜鍋仕事になった。
カードリーダーが運良く借り出せて、使ってみると、なぜか何度もカードを読み込ませている学生がいたそうだ。欠席する学生のカードを集めて、まとめて代表がカードを通しているのである。新手の代返である。
結局どんな作戦をとっても、代返というのは皆無にならないのだった。
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