2013年1月19日土曜日

価値

カンニング、ということで言えば、結局たった1回の筆記試験ですべてが決められてしまう、というルールがあるからやってしまうのである。
入学試験なら、当日風邪をひいてしまうと、その後の人生はちゃら、というルールが理不尽だと思うからである。

神奈川県には「アチーブメントテスト」というのがあった。中学2年の終わりに数日かけて全科目の筆記試験があって、その結果と内申書と入学試験を足して、入学考査としていた。入学試験の比率は4半分ほど、だからアテストの結果次第で事実上の志望校決定という感じになる。3年生になって受験する試験当日の結果がすべて、という状況ではなく、従前の中学生活全体から進学を決める、あるいは内申書での判定では学校や教師によってスタンダードが違うので、というコンセプトだったようだ。

結局これも、単に筆記試験が前倒しだったり、部活がやれなくなったり、全科目なので体育も美術も音楽も筆記試験で判定されたり、ということで、いいこと尽くめ、ではなかったようだ。

試験の方法もいろいろと手を替え品を替えしているのだが、当日一本勝負なのは、あまりかわらない。だから、どんなことをしてもその試験に「良い点数」をあげなくてはならないのである。フェアであることよりも、「良い点数」の方が、彼にとって価値があるからである。

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