情報取得のリテラシー、と言えば聞こえはいいし、もちろんそういった能力も社会では必要だろう。が、試験というものは「ズルをしない」というのが前提である。「外部と接触しないで受験する」ことが前提の試験の現場で、それをするというのはよろしいことではなかろう。
私の授業は実技実習なので、ズルをする余地はまあないのだが、同居人のような一般的な講義科目では大変そうである。
先日行ったテストでも、カンニングはだめですよと事前に通知しているにもかかわらず、こっそりスマホで語意を調べたり、情報を集めたりしていたらしい。彼らには「テスト中のスマホ利用」はカンニングであるという認識がないようだ。
小学校ではさすがにこういった事例はないので、同居人の方はかなりショックだったようだ。数日ふさぎこみ、授業辞めると言い出していたりした。
逆を言えば、語意を記述したり、情報取得で何とかなるような試験問題そのものを考えなくてはならない、ということだろう。
口頭試問、という試験形式がある。それが一番正確な「物差し」になるような気がするが、200人弱の受験者に、1人の試験官でそれは現実的ではない。
そうなると結局論述問題にしかならないので、採点にかなり時間をかける必要がある、ということである。
先生と学生のイタチごっこは、今も昔も、まだまだ続くのである。
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