これくらいの人数だと、教室内の学生の顔を覚える、という段階ではない。学生も単位は欲しいが勉強はあまりしたくない、というのが世の常なので、講師との「イタチごっこ」が始まる。
我々の世代だと、完璧なアナログ世代なので、「イタチごっこ」が前提である。
100人を超えるような講義科目の出席は、授業中に出席簿が回ってくる、という仕組みだった。自分のところに自分でチェックを入れるのである。もちろん、仲良しのお友達の分もチェックを入れる。まあここいらへんは、織り込み済みである。出席人数と教室内の人数は違いがある。チェックを入れてもらえない学生は「友達がいない」ので、問題外の外。
試験はと言えば、それなりの長文の教場レポート。解答用紙は真っ白で、問題は当日試験監督が発表。試験範囲の予告はあっても、「代返組」には意味はないのでもちろんこれで「落ちる」ようになっている。ノートやテキスト持参のテストもあったりするが、「代返組」はもちろん試験場でじたばたするだけになるので、結果は知れたもの。
だからまあ、出席していない授業の単位はまず無理、というのが前提で授業というものが成立していたのが「アナログ世代」である。
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