2013年1月21日月曜日

二部制


さて、今も昔も学生は「楽して得する」ことを考えるものである。
スマホでカンニングでショック!だった同居人とて、学生時代を思い起こせばいろいろなことがあったはず、である。

当人の世代は、いわゆる「団塊の世代」、ベビーブームとはちょっと時期はずれるのだが、出生数が多い世代である。
戦後しばらくの急成長時代と重なり、さまざまなインフラが整備されつつある頃だ。同居人が通った小学校は、当然のように1学年は二桁の学級数があり、1クラスは40人など遥かに超える児童数、しかも「二部制」だったらしい。午前の部と午後の部では、同じ授業を、違う子どもが受けにくる、というシステムである。教室という「入れ物」が、足りない時代であった。
受験して入った中学もマンモス校、ひたすら遊んでいたりするご学友も多かったようだし、ユニークな教育内容でもあったそうだが、それなりに厳しいようで、私などには考えもつかない「高校留年」もあったそうだ。
日本全体として、大学の進学率は15%、通ってみれば学生紛争なので、まじめに授業を受けるどころではない時期もあり、同居人の場合は卒業式中止。本人はひたすら授業よりもスポーツしていたようなので、ご学友とかゼミの先生よりも、チームメートの方が今でも続く「お友達」である。

翻って現在は、小学校では少人数学級や、TT(TeamTeaching)なんかもあったりする。少子化ということもあって、何事も競争率は低いし、高校は全入に近く、大学などは今や5割が行く時代である。教育上の問題点というのは、むしろ今の方が顕在化しているような気もする。

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