2013年1月26日土曜日

追伸


学校は年度末、そろそろ授業の採点作業が忙しくなる時分である。

学生側としては、ズルをしても、サボっても、単位をもらえてしまえばこっちのもの。一方、先生側としては、単位さえ与えればいい、というのは昔のハナシである。今は結構学校の管理が厳しい。来年度から制度としてさらに厳しくなる、ということでもあるので、もちろん、地道に点数を数えて計算をしている。同居人の授業の受講生は100人以上、テストを含めて15回分の点数があって、合計点で判定する。データベースソフトとか表計算ソフトとは、ありがたいものである。
今時の学生は真面目なのが多いので、概ね学校の規約通りに出席して試験を受ける。女子学生が多いと、特に真面目なのが多くなる傾向がある。
学校のルールというのは一応あって、出席が2/3以上で期末試験の受験資格が得られる(実技の場合は課題の提出が認められる)。だから、サボるときは、自分の出席回数を把握していないといけない。

同居人の授業では最終的には教場レポートで試験をする。答案用紙を集計していると、数名、「お願い」というのが答案に書き加えられていたりする。
「出席があまりできませんでしたが、とても面白い授業でした」などと書いている。お世辞にしては、ちょいと何かいわくありげである。出席簿など見直すと、案の定出席が危うい。
もう1パターンはもう少し露骨で、「単位ください」。露骨すぎるので、出席簿を見直すと、案の定、かなり出席が危うい。
今年の一学生は、「就職が内定しました。ぜひこの授業を社会で役立てたいと思います」。普通は、このような「よいしょな追伸」はつけたりしない。怪しいなあ、と出席簿など見直すと、出席が皆無である。内定したが、卒業所要単位がかなり厳しいのかもしれない。登録だけしてあった授業の試験だけダメモトで出たのだろう。もちろん、試験の受験資格そのものがないので、対象外もしくは0点である。人生そんなに甘くはないということを社会で役立ててほしいものである。

答案の「追伸」は要注意である。

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