2012年12月7日金曜日

手袋

都心にある美術系の学校は、短大と言うこともあって、学内は女子学生しかいない。

こちらとて、肉体制作系のコースがあるので、学期末に遊びに行くと、つなぎの学女子生がうろうろしている。勤務校と違うのは、髪の毛をバンダナなどで包んでいたり、カラフルなズックを履いていたりすることだ。ちょっとびっくりしたのは、たいていの学生が手袋をしている。ゴム、軍手、ニトリルなど、素材は様々である。勤務校では素手で作業する学生が多いので、ほおお、と思った。

授業が終了した放課後、こちらも訪問先の先生とお茶話などして、帰宅しようかと校舎を出る。すぐ脇を、きれいなお姉さんたちが「さよーならー」と駆けていく。ロングヘア、大きなイヤリング、流行の服、ストッキングにハイヒール、爪はきれいなマニキュア、である。そちらの先生が、すかさず解説してくれた。
その学校では、学生ロッカーには、制作用お着替え一式が常備で、学生は登校後、アタマから足の先まで着替えるのだそうである。

都心の学生は、きれいな格好で登下校、あるいは遊んで帰るのである。昼間の手袋は、マニキュアをした白い手をキープするためのものだった。

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