2012年12月5日水曜日

作業着

そろそろ学期末になると、本気モードで作業する学生が増えてくる。つまりなりふりかまわず、作業着で学内をうろうろするようになる。

私が学生の頃は、学内の学生のなりで学科専攻が分かるようになっていた。
カラフルでキタナイつなぎ→油絵系
モノクロでキタナイつなぎ、安全靴→彫刻系
ちょっときれいめなつなぎ、または白衣、エプロン、脱ぎ履きしやすい靴→日本画系
学内の画材店では扱っていないつなぎ、工房ごとに色が違ったりする→インダストリアル、クラフト系
なりふりかまわない→グラフィック系
きれいめファッショナブル系→シニック、ディスプレイ系
とんがったファッショナブル系→ファッションデザイン系
一般女子大生かと見まごう→理論系とか編集系
一時、一般女子大生御用達の流行雑誌からまるまるコピーしたようななりの学生が出現、みんなで見に行ったことがある。ストレートロングヘア、化粧ばっちり、マニキュアばっちり、流行でブランドものの服と持ち物、肌色のストッキング、ハイヒール。ある意味で、彼女はしばらく、全学生の注目の的だった。

翻って現在は、と言えば、あまり顕著な違いが見えなくなってきているかなあ、という気がする。
作業と言っても、コンピュータの前でキーボードを叩くだけでは、作業着は不要である。理論系、編集系、情報系、最近はデザイン系もそういった傾向である。
誰もがそれなりな格好なので、振り返って見たくなるほど「とんがった」格好はいないし、それなりにブランドものの鞄やらアクセサリーやらを持っていたりする。平均化したということなのかもしれない。

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