美術学校だから、なのか、ということはさておき、貧乏学生、特に男子が多いと、それなりの話題も多くなる。
モデルさんが妙齢の女子だったりすると、それだけでモデルさんはモテモテである。休憩時間の記念撮影とか(当時のカメラの高額さと、フィルムのコストを考えると、今時のちょいとスマホでワンショット、というのとはワケが違う)、モデルさんにスケッチを贈るとか、いろいろとあったりする。モデルさんにもお気に入りの学生というのがいたりした。
話を聞いている元学生は、私から見ればいいトシの爺さんである。そんな爺さんたちがよってたかって、あいつがモテた、どうしてモテた、なんでモテた、とか、モテ自慢だったりモテやっかみだったりする。あのモデルさんはかわいかった、このモデルさんはぽっちゃりでよかった、とか昔のモデルさんの品定めの会だったりする。当時のモデルさんも、今やいいトシの婆さんになっているだろうが。
ニンゲンの本質というのは、トシをとっても変わりはないものであった。
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